複合的な環境ストレスに対する生体応答の解明

環境中には多様な化学物質が存在するため,生物はそれらによって複合的に汚染されています。同時に,物理化学的な環境変化(酸素濃度や水温の変化等)や生物間の相互作用(捕食者・被捕食者・病原体等)など,様々な環境ストレスを受けています。化学物質の毒性は主に単一の化合物を実験動物に暴露し,その影響を観察することで評価されますが,野生生物などを対象とする化学物質の環境リスクを評価する場合,単一化合物の毒性データを参照するだけでは必ずしも十分ではありません。したがって,複合的な環境ストレスによる生物への影響を評価することは真の意味での化学物質のリスクを理解する上で大変重要です。